もう雪にはすっかり慣れてしまい、外が一面銀世界でも「あ、今日雪だね」という感じです。あ、雨が降ってるね、という感覚と同じになって来ました。
さて、突然ですが、私はロシア好きです。
中国も好きです。
大きい国が好きなのかもしれません。歴史や政治がダイナミックなので。
でもロシア好きにはかなりマンガの影響があるのは否めません。ずばりオルフェウスの窓(池田理代子)のユリウスやらクラウスやらユスーポフ候やらに、ロシア革命前後の歴史は教わりました。
米原万里や佐藤優やドストエフスキーやゴーゴリも好きですが、入門はやはりオルフェウスなんだろうな〜。
ここボストンはロシア人が多く住んでいます(10万人ほどとのこと)。
移民自体も多いそうですが、なんでも近所のロシア語書籍ばかりを扱う書店のお客さまで圧倒的に多いのは、ロシア人の養子をもらったアメリカ人養父母だそうで、養子にした子どものために、ロシア語の絵本を買って行くそうです。
(昨年末、経済制裁への対抗措置として、アメリカ人がロシア人のこどもを養子にすることを禁止する「ジーマ・ヤコブレフ法案」が成立したので、状況は今後変わってくるのかも。この知識、2分前にネットで仕入れました。絵に描いたような付け焼き刃です)
さて、密かにロシア好きな私ですが、日本にいる時はネットを見たり本を読むくらいしか情報収集の手段がありませんでした。
なのでアメリカに行ったら、何かロシアに関するクラスを取りたいなあ〜と思っていました(ただしロシア語以外のクラス。ロシア語まで勉強する根性は無し…)。
アメリカでは、Adult Educationが盛んです。
日本で言うカルチャースクールとお稽古事と英会話教室がミックスされた、外国人でも気軽に受けられる講座が、各自治体によって主催・運営されています(校舎は教会やら学校を利用している)。割りと値段も手頃です。
(Adult schoolと言ったり、Adult educationといったり、地域によってさまざまです)。
しかし、語学以外のロシアに関する講座って意外と無いんです。
諦めかけたその時、私の住むBrookline(あっ言っちゃった)の隣、CambridgeのAdult education schoolに、素敵な講座を見つけました。
ずばり、
From Russia with Love: A Walking Tour of Russian Cuisine
要は、近所のロシア料理屋さんやら、お店やらを食べ歩こう!というツアーです。
007の映画のタイトルをシャレでもじってる所がニクい。
3時間のツアーに参加して来ました!
集合場所はWhole Foodsというスーパーマーケット。
そこに集まり、まずは自己紹介から。
今回の参加者は、カトリーナさんというロシア人の先生(アストラカンというところのご出身)、アメリカ人の老婦人2人組、アメリカ人夫婦(奥さんは見た目アジア系だけど、おそらくアメリカ育ち)、私ひとりという構成。老婦人の1人は、ロシアに何度も行った事があるそうです。ボストン大学で35年も教鞭をとっていらしたという方でした。
注☆英語が聞き取れなかった所が多々あり、間違ってる説明もあるかもしれません。スミマセン。
まずは、スーパーマーケットで説明。
ロシアのサラダでは、キュウリとトマトで構成される。ロシア人は貯蔵のきく野菜(かぶやじゃがいも)を主に買う、など。
また、魚屋さんの前では、特に好きな魚はサーモン。身の色の黒いサーモンは、よく泳いで筋肉が多くおいしいのだと教えてもらいました。黒っぽいのは品質が落ちてると思ってたのですが、そうじゃないんですね。
その後、ロシアっぽいものをスーパーで探して!と言われて5分の時間を与えられましたが、何がなにやらさっぱり。
その後、今日初めての試食タイムです。
ふつうにスーパーの駐車場の一角 |
ロシア人の代表的な朝食の材料。手前がケフィアのボトル。濃い飲むヨーグルトという感じ。 |
スモークサーモンのオープンサンド。これをたぶんワタシ一人で4つくらい食べました。 |
ロシア料理の代表、黒いパンとスモークサーモン、ケフィア(濃い飲むヨーグルトみたいなの)をいただきです。
ここはスーパーマーケットの駐車場(もちろん外)。気温はたぶん−1℃くらい。でも気にしない。さすがアメリカ。
ロシアでは、サンドイッチはすべてオープンサンドで、あんまりパンを食べないそうです。朝食によく食べるオープンサンドだそうです。
アメリカ人は、ケフィアは結構気に入ったようですが、スモークサーモンのオープンサンドはあんまり…のようでした。
私は、ここぞとばかりに食べましたよ。スモークサーモン。
その後移動して、あらあら素敵なレストランへ…。
いきなりアルコールです。さっすがロシアグルメツアーです。
左が水、右がウオッカの入ったグラスです。まずこの2つだけ出されました。 |
「ここでウオッカの飲み方の説明でーす」
ガイドのカタリーナさんは言いました。
「ウオッカは絶対に薄めません!なので、ウオッカは一気に喉に流し込みます。なぜかというと、アルコール度数が高いので、ゆっくり飲むと喉が焼けるからです!」
ええと、薄めないのはどうしてでしょうか?
喉が焼けないように水で割るという提案をしたロシア人はいないのでしょうか?
ここで、ウオッカの素敵な飲み方を教えてもらいました。
(1)まず、キュウリのピクルスのオープンサンドの匂いをかぐ
(2)ウオッカを一気にあおる
(3)再度、キュウリのピクルスのオープンサンドの匂いをかぐ
これで、気管にこもったウオッカの匂いが中和される、そうです。
キュウリのピクルスのオープンサンド。ピクルスの下は、チーズじゃなくて分厚いバターです。 |
ええと、薄めればいいのではないでしょうか?
匂いが中和されたとはいえ、胃に入るアルコールは一緒ではないでしょうか?
あと一つ気がかりな事があり、参加者のみなさんに聞きました。
「ワタシ、今日車で来てるんですが、アルコールは大丈夫なんでしょうか?」
「あら、私も車よ!大丈夫よ、時間がたてば大丈夫!」
「ちょっとだし、大丈夫だよ!」
皆さん素敵な方ばかりですね。
その後、カトリーナさんのウオッカについての説明は止まりません。
・水:ウオッカが4:6なのがベストバランスだそう。よってウオッカはアルコール度数60%が基本なのだそうです(水割りの話ではありません、100%のアルコールを6割にするとおいしい、っていう話です)。
・ウラジミール1世が、国教をイスラム教かキリスト教にするか迷い、結局キリスト教にした理由は、イスラム今日は飲酒を禁じていたから
・ワインは、ぶどうだけでなく、さくらんぼやベリー類からもつくる(要はなんでもアルコールにしちゃえっと)
・ ビールは、0〜6というレベルがあり、レベル6はアルコール16%。基本的にビールはコーラの仲間の扱いで、ペットボトルで売っている(でも日本では紙パックでお酒を売ってるから、日本酒は牛乳の仲間ですね。しかも自動販売機もあるんだよ、って言いたかったのですが言おうと思ったら次の話題に移ってました。英会話してるときよくあるシチュエーションです)
とにかく、ウオッカの説明が一番熱がこもって長かったです。
カタリーナさんおすすめは、SKYYだそうです…。
長くなりましたので、次回に続きます。