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2016年11月1日火曜日

ハロウィーンの本番を授業で欠席なのだ。

今日は学校の授業があるので、Trick or Treatには同行できませんでした。
残念むねん。
日本ではハロウィンはイコール仮装アンドお菓子をもらう日ですが、アメリカでも当日はまさにそんな感じでした。
黄色い帽子のおじさんのコスチュームを着た人を見かけたのが印象的でした。おじさん、i衣装の後ろのチャックが上がりきってなかったし。


〜ということで、今年のハロウィンのおはなし、おしまい。〜



さて、大学院の授業の話です。
今学期の月曜日の授業は、Disability(障がい)をもつ、あるいは正規の教育を受けてこなかったELL(English Language Learner) をどうやってサポートしていくかという授業です。

これまで6回も授業がありました。これまで勉強したことのまとめとしては
1)Disabilityには色々な種類がある;Learning disability, Physical disability, Intellectual disability, Dyslexia, mental retardation等。視覚・聴覚についてDisabilityも広く含めます。
2)アメリカの教育も刻々と変わっている。教育改革のきっかけの一つは、冷戦時にソビエトがスプートニクの打ち上げに成功したことである。国家間の競争にテクノロジー人材が不可欠であるということに気づいた。そもそもその前から優秀なテクノロジー人材の必要性は、軍部から声が上がっていた。
そのため、昔より子供たちにもとめられる学力の水準が上がり、授業についていけない子供イコールDisabledと判断される人数が増えてきた(2016.11.3追記).
3)ELLでアメリカに来たばかりの子供に、disabilityがあるかどうかを見極めるのはとても難しい。なぜなら、例えば授業についていけない生徒がいて、英語のProficiencyが低いことと、その他の要因であることは見極めが(特に最初は)非常に難しい。
4)ELLの資格をもちでSpecial educationの子供もみられる先生が必要(難しいだろうなあ両方学士あるいは修士をとって初めてその資格があると見なされるから)。
5)親の協力が不可欠であること。IEPミーティングという、クラス担任、ELLの先生、Specail education の先生が出席するミーティングがありますが、親が必ず出席するように求められる。ミーティング以外の場所でも、とにかく親のかかわりが期待されている。

今日は、各自Disabilityをもつ生徒のケーススタディをやって、全員自分の結果について発表するという回でした(だから休めなかった)。
ケーススタディとは、対象となる生徒に1時間から数時間にわたり学校でついて回り、何を学んでいるか、先生は何を教えているか、教材、クラスメートとのかかわりについて、なるべく細かく観察することです。
私の対象の生徒は、Physical disabilityとIntellectual disabilityをもつELLでした。

まったく知識がなかったのですが、Intellectual disability やDyslexiaその他上記に挙げたdisabilityについては、何年経っても通常の生徒と同じゴールに達することは、期待できないと考えられています(以前は達する可能性があると考えられていた)。
だからその生徒も、おそらく同じ学齢の子供達に学力で追いつこうとするのは大変難しいのですが、それでもにこにこ明るく、友達もいて、そして授業でも発表ができるのです。
しかし、長いセンテンスを理解するのは、英語の能力かIntellectual disabilityによるものか不明ですが、その生徒にはできません。
(「発表する」という能力と「読み書き」が別物なのがたいへん興味深いです。)

私の住んでいる地域や隣の都市では、そういった生徒に先生が一人つきます。
なので、この地域のよく学校で目にするのはDisabilityをもった生徒と、それに付き添う大人(=Special educationの先生)の2人組。ある時などは、先生二人に母親、そして子供、という大人の人数が多い組み合わせも目撃しました。
このシステムの恩恵を受けようと、Disabilityをもつ生徒が多く引っ越してくると聞きました(時には外国から)。若い先生の雇用にもつながっているようです。

理想的に見えるシステムですが、問題点などもあるのでしょうか?またよく調べたらご報告します。

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